裁ち鋏の研ぎ

機能が破綻した裁ち鋏

実家で見つけた子供の頃を思い出す裁ち鋏2丁。もう一度使えるようにできないものか・・・裁縫をしていたお母様の鋏なのですが、研ぎに出した時点で使い物にならなくなり仕舞われたのでしょう。2丁とも裏スキを無視して平らに研いであり、ネジは反対側から差...
鋏の研ぎ

キッチン鋏

分解式キッチン鋏 ステンレス製で大きく開くと分解でき、洗える構造になっています。魚を裁く際に中骨を切るのだそうです。丈夫で切れ味も確保、滑りにくい刃付けを目指します。裏を滑らかにしてから最終仕上げに少し粗目の天然伊豫砥を使い、刃先だけ断面の...
鋏の研ぎ

花鋏

ひどい錆です。先端が閉じきらなくなっていたため噛み合うところまで詰めてあります。 花鋏はカシメ部分の僅かな遊びにより2枚の刃が1点で噛み合うようになっています。そのため裏が平らであれば多少研ぎ減っても機能します。 ハイス鋼花鋏 珍しいハイス...
鋏の研ぎ

理美容鋏

理美容鋏は研ぎ前後の違いを表現しづらいため紹介する機会が少ないです。部分的に引っかかりがある、開閉の調子が気に入らないなどデリケートな問題が主体で、研ぐ量は少ないのですが調整に神経を使います。 カットシザーズ 先端から3cmの所に気になる引...
裁ち鋏の研ぎ

裁ち鋏の保存法

鋏を研ぐ職人はほとんど見かけられなくなりました。しかし使えないまま保管されている裁ち鋏は相当数存在すると見られ、近隣の市からも研ぎ注文があります。仕事で裁縫をしている方は切実に悩んでいるためか、紹介して頂くこともあります。 形見の鋏は錆びて...
鋏の研ぎ

雪に埋もれた剪定鋏

「庭に置き忘れたら雪が積もり、場所がわからなくなった」雪国では一晩で雪が数十センチ積もるのはよくあること。 雪解けで見付けた鋏はこんな感じでした。目に付く錆とは別に大きな刃こぼれがあります。 真鍮製のネジは外せなかった経験があり、この錆をど...
鋏の研ぎ

皮革用裁断鋏

刃長約7cm、全体の大きさ、持ち手は剪定鋏に近いですね。刃の形はキッチン鋏と似ています。 普段は見ることのないドイツ製の鋏で、革細工用らしいです。受刃(ギザ刃)と遊動刃(ナイフ刃)が全く違う刃先形状をしています。 遊動刃 刃長が短いのにこれ...