機能が破綻した裁ち鋏

実家で見つけた子供の頃を思い出す裁ち鋏2丁。もう一度使えるようにできないものか・・・
裁縫をしていたお母様の鋏なのですが、研ぎに出した時点で使い物にならなくなり仕舞われたのでしょう。
2丁とも裏スキを無視して平らに研いであり、ネジは反対側から差し込んであったのです。

裁ち鋏①スウェーデン鋼の内側

これ以上ないほどの悲惨な状態でしたが復活させてあげたいものです。ひどく錆びておりますが本当の問題は平らに研いでしまった内側の方で、裏スキを作りなおさなければ切れるようにはなりません。

裁ち鋏②の内側

同じように大切な内側を平らに研いでありました。四角の穴に丸いネジを打ち込んであり簡単には外れません。結果的に四角い穴が広がっており、ネジの四角は丸い側の穴に擦れて摩耗しておりました。
四角い穴をポンチかタガネである程度狭くし、遊びを減らします。

ほとんどの時間を裏スキの復活に費やし、2丁を研ぎ終わったらヘロヘロ。
しかし切れるようになりましたよ。

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