包丁の呼び名はいろいろあって、中には区別しづらいものもありますね。
洋包丁なら三徳包丁ですが、形は似ていても刃の付け方が違っていたりします。
鎌型菜切り
両刃ですが刃角は表裏で違っており、裏の切刃が広いので菜切りです。
刃先ラインも先端部以外平らに近く、野菜を刻みやすくできています。
関西より南で多く使われるようですが、先端が尖っているので用途は広いでしょう。
万能包丁・濃州孫六
和包丁の柄が付いており、形も前の「菜切り」とそっくりです。
ところが表裏対象に作られており、柄が洋庖丁用なら「三徳包丁」そのもの。
伊予型万能包丁
鎌型菜切りとどう違うんだ?と言われそうですが、実は全く違います。
厚みは菜切りと同様ですが、裏が窪んだ片刃。
刃先ライン、峰のラインも全体的に丸みがあり、引き切りに適しています。
手造りで鋼が非常に硬く高価な包丁です。峰のラインが美しいですね。
ミニ伊予型包丁
小さくてかわいい「伊予型」万能包丁。柄は竹の一節をそのまま使ってあります。全鋼製で切れ味も良さそう。小魚のさばき、カボチャを切るなどハードな使われ方をされているそうで、全体が波打っていましたが叩いて直しました。
鍛冶屋さんが打ちっぱなしの味わいが最高。何でも切ることができる最高の鋼でとても良いものです。
コメント