舟行包丁

見事に錆びているのと機械研ぎによる形状の乱れを直すのに苦戦しました。
「50年も前に買った出刃」とおっしゃっていましたが、拝見すると舟行包丁でした。漁師が船で賄いを作るとき魚も野菜も1本で捌くことで名付けられたものらしく、相出刃より更に薄く細長くできています。

魚の骨を切れるように刃元だけハマグリ刃にしました。

ハマグリ刃とは刃先の強度を出す研ぎ方で意識的に作る切刃の形状です。似た名前のハマグリ形状とは牛刀などの全体の断面の形のことです。

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