盆栽用「又枝切」と「コブ切」です。
どちらも枝の付け根を切るニッパーのような鋏で、切り口を段差なく切るためのもの。
又枝切
ニッパーは2枚の刃がかち合います。又枝切にもかち合う形式のものがあるようですが、正式にはほんの少し交差するようにできています。
今回が2度目の研ぎで、最初は刃がかち合う状態に研がれていました。
かなり使い込まれたようで、刃先のダメージが大きくなっており、今後のために交差型に研ぎました。
又枝切・直刃
和製の爪切りを大きくしたような形ですが、やはりわずかに交差する鋏の構造が向いています。
コブ切
ニッパーのようにかち合うほうが切れそうに思いますね。
しかし、鋭い刃先が欠けやすい上に、木材のように繊維質のものはほんの少しでも鋏のように交差したほうが確実に切断できます。
鎌形彫刻刀
刃渡り3cm未満のかわいい鎌です。2段刃に研がれておりましたが切れ味と刃持ちを考えハマグリ刃にしました。
神作り刀
鎌形ですが薄い刃で先曲がりタイプです。これも専用の砥石を作らないと研ぐことすらできません。
曲っている先端まで同じように切れる刃になりました。
切出し小刀
先端側が狭い上に裏も表も平らに研げていませんでした。切出しの刃幅を揃え、平らに研ぐのは意外に難しいものです。
裏スキが大きいのに厚みが2mmしかなく、強く押さえると弾力で変形したまま研磨されてしまい蒲鉾形の刃になってしまいます。
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