釣り魚を捌く方でも大出刃とは16.5cmか18cmまでと思われますが、今回のは24cmと包丁専門店でも最大クラス。
社員食堂の料理人から譲られたものらしいです。
朱色の風呂敷の中から変色した新聞紙に包まれた大きな包丁が現れました。
新聞の日付は1986年1月30日。
研いだ形跡もなく、30年間一度も使用されないまま眠っていたようです。
まずは裏スキに沿ってディスクグラインダで錆落とし。その傷を消すため3段階に粒度を上げていきます。
その後、手に持つ砥石で3段階ひたすら磨き、最後に細かい天然砥石の粉末で磨き、錆落としは終了。
ここからようやく研ぎにかかれ、3時間後に完成しました。
表側の軟鉄部分には先端部以外に錆がなくきれいですが、肝心な鋼は侵食性の錆に侵されていました。
裏側から湿気が伝わったようです。
この大きさになると重量も相当なもので、対象はブリや大型の新巻鮭などですね。
頭を梨割りしたり、骨ごと切り身にするのに向きます。
刃元近くはこぼれにくいよう刃先をハマグリ刃にしました。
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